我が家の家族全員が大好きな絵本を紹介します。
バムとケロシリーズです!
おすすめしたい絵本はたくさんありますが、どれか1冊と言われれば迷わずこの「バムとケロシリーズ」を推します!
バムとケロシリーズって何?
絵本作家の島田ゆかさんによる絵本シリーズです。現在5作。
- 『バムとケロのにちようび』 文溪堂 1994
- 『バムとケロのそらのたび』 文溪堂 1995
- 『バムとケロのさむいあさ』 文溪堂 1996
- 『バムとケロのおかいもの』 文溪堂 1999
- 『バムとケロのもりのこや』 文溪堂 2011
主人公バム(ブルテリアっぽい犬)と一緒に暮らすケロちゃん(カエル)のほのぼのした暮らしを切り取った絵本シリーズです。
「バムとケロのにちようび」は1994年が初版で最近の絵本ではありませんが、古さを感じません。
細部にまで書き込まれたかわいい絵(詳細は後述)と、バム視点の優しい語り口、そして世話の焼けるかわいいケロちゃんがとってもいいんですよ。
時系列は発売順になっていますが(必ずしも時系列になっていないところもある、それもまた良い!)、どのお話から読んでも全く問題なし。
文字数は多すぎず、少なすぎずで、子どもがひとりで読むなら5歳くらいからだと思います。
読み聞かせなら意思疎通ができるようになったら、つまりちょっと話し始める2歳ごろから理解できると思います。
バムとケロシリーズの特徴
かわいい絵とコマ割り
まず第一に絵がかわいい。コミック風のコマ割りが特に特徴的です。
細部にまで書き込まれている
絵にほとんど余白がありません。細部にまで絵が書き込まれていて、何度読んでも新しい発見があります。
同時進行のミニストーリーが面白い
かわいい絵を隅々まで見ていると、本編の進行を邪魔しない、小さなミニストーリーが同時進行していることに気がつくと思います。
壁にかかっている絵がページを追うごとに少し動いていたり…
小さなキャラクター達(もぐら、ネズミ、ヤメピ(極小の犬)、おじぎちゃん(3本耳の極小うさぎ)などなど…)が、バムとケロとともにあっちに行ったりこっちに行ったり…
我が家の子供達も、ミニストーリーに気がつくと大喜びで報告してくれました。
個性強めな脇役たち
もぐら、ネズミ、ヤメピ(極小の犬)、おじぎちゃん(3本耳の極小うさぎ)の他にも
アヒルのカイちゃん、落花生の被り物をしているらくちゃん、いまがわやきのいまちゃん、りんごあたまの…?
キャラが濃い
すべての話にリンクがある
あげたらキリがないほど、絵本同士のリンクがあるところもバムとケロシリーズの楽しみのひとつ。
でもそのリンクがとってもさり気ないんです…!わたしでなきゃ見逃しちゃうねっていうくらいさり気ない。
シリーズ3作目の「さむいあさ」でネズミさんがヤカンをダメにしてしまうのですが、シリーズ4作目「おかいもの」でネズミさんが金物屋さんでヤカンを買っている場面を発見した時の驚きといったら…!
いつも最後は寝ちゃうのがかわいい。
お話の最後は、いつもバムとケロがうたた寝しちゃうお決まりのパターン。
突然眠りに落ちちゃうの、子どもあるあるですよね〜!
特におすすめは「バムとケロのおかいもの」
シリーズ全ておすすめなのですが、その中でも1つ選べと言われたらそれは「バムとケロのおかいもの」。
”お買い物”は絵本では定番のテーマですよね。お買い物を題材にした絵本は、他にもたくさんあります。お買い物は子どもにもなじみがあるイベントなので、どのお買い物絵本もたいてい食いつきがいいです。
その数あるお買い物絵本の中でも、バムとケロの世界はとても魅力的です。
バムとケロが買い物に行く市場は、お店の商品ひとつひとつがどれもユニークで、何回読んでも新しい発見があります。
市場を行き交うキャラクター達も、1日を生活している様子が描かれています。
我が家の長女は繰り返し読み聞かせたおかげで、3歳頃には文字がまだ十分に読めないのに暗唱していたほどお気に入りの絵本です。
どのお話を選ぶか迷ったら、まずは「おかいもの」を手にとって見てください。(結局全部のお話を読むことになると思います…!)
絵本のサイズは3種類
バムとケロシリーズは大人気絵本なので、通常版・小型絵本・大型絵本の3つのサイズ展開がされています。
通常版
いわゆる普通の絵本サイズ。価格は1,650円程。
小型絵本
コンパクトサイズ。価格は1,000円程。
小型絵本はBoxセットも発売していて、出産祝いやお誕生日などギフトにおすすめ。
ただ最新刊「もりのこや」はまだ(?)小型絵本が発売されていないんです!
そのためBoxセットは「もりのこや」を除いた4冊セットです。(2023.10現在)
我が家は、小型絵本でそろえていて、もりのこやの小型絵本をずきぶん長いこと待っていたのですが、待ちきれず通常版を購入しました。
大型絵本
一方の大型絵本。こちらは書店ではあまり見かけません。
開いた状態はなんと80センチほど!価格は6,000円程。
もりのこや通常版を購入前に、図書館で借りようと予約して取り寄せたら、大型絵本を誤って予約していて驚きました…。(かばんに入らずむき出しで抱えて帰った思い出)
大人数向けに読み聞かせをするための絵本のようです。
値段もなかなかお高いので、Amazon等で購入する時には注意が必要です。
大型本は大きすぎるので選択肢から除外するとして、
通常版と小型絵本どちらがいいの?
わたしのおすすめは小型絵本です
細部にまで書き込みがあるので通常版の方が見やすいとは思います。
ただ小型絵本でも十分、細部の書き込みを判別することができます。
また、小型絵本は携帯するのに負担の少ないサイズ・重さなので、2~3歳でもめくることに負担がなく、また仰向けに寝転がって読み聞かせするのにも、腕がプルプルしないですみます。
もりのこやだけ大きさがそろわないことが現在の唯一のネックかなぁ。
次に読む絵本は「かばんうりのガラゴ」!
バムとケロを制覇したら、次に読んでいただきたいのが、バムとケロがちょい役で登場するガラゴシリーズ(2作)です。
- かばんうりのガラゴ 文溪堂
- うちにかえってきたガラゴ 文溪堂
登場するキャラクターはよくよく見るとバムとケロに登場したキャラクターばかり!
あなたそんなお名前だったのね、と思うこと間違いなし。
1作目はバムとケロシリーズとちょっとテイストが違うんですが、2作目はほぼバムとケロシリーズです。
実は、バムとケロシリーズにもガラゴはちょこちょこ登場しているんです。「おかいもの」と「もりのこや」のガラゴを探してみてください!
こちらも小型絵本セットがありますね!
「ぶーちゃんとおにいちゃん」もおすすめですよ
島田ゆかさんの作品、ほぼ全てをおすすめすることになってしまうのですが、バムとケロシリーズ、ガラゴシリーズも読んだ方には「ぶーちゃんとおにいちゃん」もおすすめ。
バムとは違う犬種の兄弟。かわいいんですよ、兄弟あるあるが。
我が家は次女が生まれた時に、「きょうだい」がテーマの絵本を探していて出会いました。
こちらも小型版ありますね!
まとめ
島田ゆかさんの絵本、大好きです。
特にバムとケロシリーズの新刊、首を長くして待っています。4作目と5作目に10年のブランクがあるので、6作目ももしかしたらあるんじゃないかなぁ〜!と強く期待しています。
(今回記事をまとめていたら、バムとケロのLINEスタンプを発見しました。買っちゃおうかな…!)
気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね〜